正面ゲートを潜ると、100mも歩かない一等地に出現!正確にはペンギン・カピバラエリアと表記されていますが、混合飼育という訳ではなく自然な緑と水を使った似たような放飼場が並んでいる感じです。
カピバラ放飼場は、丸みを帯びた正方形、一辺が約14mぐらいの大きな放飼場です。地面のほとんどは土砂で足に優しく、まだ成長中の木々が7・8本植えてあります。その中には、大きな丸太的な物も設置されて、自然な雰囲気を演出しています。
放飼場の周りは、高さ1.6mの動物園でよく見る黒柵の部分とガラス張りの部分で構成されています。黒柵部分は四角い放飼場の2辺分、その柵の手前には短い植木が幅1mぐらい植えてあるので柵に触る事さえ出来ませんので、この部分から観察すると少し遠い感じを受けます。
ガラス面の部分は、出来たばっかりという事もあり透明度が高く観察しやすい。又このガラス面部分には目の前に深さ1mの2つ池がありその水中部分もガラスで観察出来るので、もう少し暖かくなれば泳いでいる姿も見れるかも。それから、この放飼場で特徴的なのは放飼場の端に斜めに深さ1.5m、幅1.2mぐらいの溝の様な道が出来ています。もちろん飼育員が歩く事もあると思いますが、この溝で動物達を仕切るモートという仕組みです。モートは、お城の掘りのような感じで動物達が飛び越えられない様に、仮に落ちても上がれない様にして動物達を仕切る仕組みで、私達が横から見ると柵や檻などが無く観察し易い利点があります。
大きな動物では混在しない様にモートが使われている場所もありますがカピバラ放飼場では、おそらく熊本動植物園が日本初だと思います。又、放飼場の横には立派な飼育小屋も設置。ドアのガラス窓からこっそり覗くと、中には何個も仕切りがあり隔離飼育も可能ですし寒い日なども安心な頑丈そうな建物です。