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カピバラに詳しくなれるサイト


Capybara Column



「カピバラの魅力」

一番最初に引かれた魅力は、間違えなく見た目です。ちょっと不細工な顔とずんぐりむっくりした体は動物園の中でも飛びぬけて不思議な存在です。そして私達に見覚えのある親近感のある仕草を見せてくれます。日曜のお父さんの様にゴロンと横になったままで何十分も寝そべりゴロゴロ寝がえりをしたり、縁側でのんびりと過ごすおばあちゃんの様に座ったままで昼寝をすることもあります。

そんなゆるい雰囲気の反面、本当の実力は全力で走ると時速50km/h、泳ぐのもアザラシの様に優雅に俊敏に泳ぎます。性格は温厚で、家族や仲間(群れ)思いの動物です。例えばメスのカピバラは、同じ群の子供には自分の産んだ子供以外にでも乳を与えたり、群れ全体で子供を育て敵から守ります。動物園で子供のカピバラを持ち上げようとした飼育員に大人の全部のカピバラ達が周りを取り囲み威嚇したというエピソードがあるくらいです。知れば知るほど「ネズミなのに」と思うことが多々あります。

また近年は飼育スタッフの努力により展示方法や飼育環境も進化してきました。施設には風呂や大きな水場が増え、餌の給餌方法の工夫などにより「動かない動物」の代名詞だったカピハラも、活動時間が延びて更に色々な一面を見せてくれています。